前川邸 設計:前川國男
1942年竣工、前川37歳の時建てた自邸です。
昭和17年、戦時体制下、建築資材の入手が困難な時期に竣工しています。
(前川國男:コルビュジェのアトリエで2年間働く、帰国後はレーモンドの事務所にて)
入口あたりから居間階段方向を見る
階段途中から、食卓を見下ろす
食卓が長方形ではなく、窓側が奥行き広くなっているのがわかる
平行に座るのではなく、少し斜めに座ることになって、庭への視線が抜けやすい
かつ、通路部に近いほうが狭いので、邪魔にもなりにくい(よく考えられた形です)
食卓辺りから、居間南側を見る
入口大扉、縦軸回転扉です。開口巾を大きく開けて、玄関ホールと一体になるように
(右奥にチラリと見えるのが、玄関造付けベンチです)
2階ロフトからの見下ろし
ボランティアのおじさんが、説明してくれるのですが
「なんたって、これは移設に1億円以上かかってんだから、新築した方が安いんだよ」
・・・と、言ってました、そんな問題じゃないだろう・・・。
この自邸は、前川さんの別荘に解体して置いてあったのを、
東京都が引き取ったそうです。
そのおかげで、前川邸の実空間を体験できるのですから、感謝・感謝・・・。
ディテールも色々見所がたくさんありました。
オマケのついで 前川邸の台所です(別に女中室あり)
も一つオマケに 前川邸のバスルーム
前川さんがフランスから帰ってきて、あまり時間が経ってないのかもしれません
便器・洗面台・バスタブが1室に納まっています(これを3in1スリーインワンといいます)
私にはこれは使いこなせませんが・・・