大内山雑記帳 

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モン・サン・ミシェル 11

さあさあ、もう修道院の外へ出ましょう
来た道とは違うルートで下りていきます

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ん~、そそり立つ・・・という感じです

石積みのパッチワークとでも言うのでしょうか・・・
何度も積み上げた石が崩れ落ち、建物が半壊・崩落を繰り返した末の
現在の形です
石の積み方、石の大きさ、面の構成の仕方・・・・様々です

その尖塔頂点に立つ「サン・ミシェル」像・・・金色に輝いています
(米粒くらいにしか見えませんが、金色は見えますよね)
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上方に見える縦スリット窓が、最上階修道士の食堂の窓です
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外壁補強のために作られた控え柱、ボコボコ出っ張った柱です
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必死で、岩に食らいつくようにして、建物を建てているのです
by ouchiyama-archi | 2006-10-31 08:49 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 10

モンサンミシェルの修道院の最下段を見てみます
貯蔵庫などに使われていたようです
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牢獄の時は、どんな風に使われていたでしょう
石積みも荒々しく、中には岩盤も露出しています

さて、そろそろ、この修道院の中もオシマイにしましょう

建物を出る前に、尖塔の頂点に立つ「大天使ミカエル像」を見てみましょう
実物大で展示してありました(高さ2.7m)
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本物は、金箔が施してあるそうですが・・・・

大天使ミカエル・・・・天使の軍団長というのだけれど
天使という言葉の持つ雰囲気と、軍団長という肩書きが、どうもしっくり来ない・・・

ミカエルを象徴するのは「剣と秤」(両手に持っている)・・・というのも納得できない・・・
by ouchiyama-archi | 2006-10-30 09:08 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 9

モンサンミシェルは一時牢獄としても、使用されていました
そんな歴史の跡も忘れることは出来ません

城砦として使われていたくらいですから、外部に対しては鉄壁の守りを誇っています
それが牢獄に変身した時、外界を簡単に遮断できて都合がよかったのでしょう

小さな窓
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囚人達を中に入れて、動力として使用した大車輪
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その大車輪の力を利用した、巻き上げ装置
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下界からの荷物の受け渡しは、この装置で引き揚げていました
左上に見えるのが取付き道と駐車場

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そんな中にひっそりとあったピエタ像
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by ouchiyama-archi | 2006-10-28 11:57 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 8

10月7日~17日の北フランスの旅報告をしています

パリから入って、最初に訪れたモンサンミシェル
そこでの印象を、ダラダラとまだ、続けています(まだ10/8の話です)

最上段の「神に一番近い場所」から、下階へと降りていきます
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途中の壁にかかったレリーフ
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大天使ミカエルが司教の夢に現れて、
「かの岩山に聖堂を建てよ」と命じた話は、前に書きました

でも、司教は夢の中の話ですから、最初は「な~んだ、変な夢見ちゃったよ」でおしまい
ミカエルは、もう一度夢に現れて、同じことを命じます
でも司教は人間、「また、おんなじ夢見て、変な感じ・・・」(と言ったかどうかは知らない)

業を煮やした大天使ミカエルは、今度は人間司教にもはっきり分かるように
司教の額を親指で押えたのです
レリーフはその時の様子を表わしています

朝起きて、額に残る指の跡(?)とその感触が、真実のものとして理解できて
初めて「これは神の啓示である」・・と理解したそうです
そして、この小島の岩山に、ミシェルに捧げる聖堂を建設したのが
モン・サン・ミシェル誕生のお話

旅すると、色んなところで、色んな「奇跡」が言い伝えられています
昔は、神様は私達人間のすぐそばにいらしたのでしょうか・・・・

間違っても、寝てる間に、ボタンか何かの跡が額についてしまった・・・
と言うことでは無いのですね・・・・茶化しているわけではありませんが

中層階にある貴賓室です
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ここは巡礼に来た、貴族などを迎え入れる部屋
細い柱が優雅です

でも他の部屋を見ると、上階を支えるための太い柱がいっぱい
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モンサンミシェルの建物の特徴として、3層構成がありますが
面白いのは、岩山をグルリ取り囲んで建物を建てているので
下階へ行けば行くほど、中央部は岩山そのものなのです
だから、建物は、岩山の周縁部に、へばりついているのです

床の装飾
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by ouchiyama-archi | 2006-10-27 09:59 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 7

回廊を抜けて食堂に入ります
修道士にとって、食事するということは、神の恵みをいただく大切な儀式だそうです

音を立てること、言葉を発することは禁じられていて
黙々と食事を済ます修道士達の日常を想い描いてみました

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正面には簡素な祭壇がしつらえられていました
窓は細長いスリット状でいくつも穿かれているのですが、壁厚があるため
その姿を直接見るには、窓の正面に立たなければなりません
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薄暗い・・・と表現した方がいい食堂です

床タイル
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by ouchiyama-archi | 2006-10-25 09:34 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 6

最近行って来た「北フランスの旅報告」を始めています

モンサンミシェルだけで、こんなに引っ張ってると、この旅報告が終了するまで
いったい何日、何ヶ月かかることやら・・・・
ご勘弁、ゴカンベン・・・・

さて、修道院で一番美しい所、回廊です
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修道士たちが、ここを歩きながら、また、たたずんで、瞑想する場なのですが
中庭を取り囲むことによって、空間的にも、求心的といいますか
心が内へ内へと向かうような気がします
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円錐形の山の上に築かれた修道院ですから、その最上部に広い平場はありません
いきおい、下から建物を土台として積み重ね、神に祈る場を確保しているのです
ですから、他所にはない、3層構造の修道院となっています

平地であれば、平面的に展開する諸施設が、上下に積み重なっているのです

前にも書きましたが、中世聖職者の理想の世界
「神に祈りを捧げる者は最上層に集い、戦う騎士は中層に、
 農民は最下層で施しを受ける」・・を空間的に実現しているのです

皆平等・・・という思想が出てくるのは、もっとずっと後の話です
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下階への荷重負担を分散させる意味もあったと思いますが
細身の二重柱によって構成されています
天井も木製です

考えてみれば、こんな山の上に石材を運ぶのも大変です
木材の方が、人間の手に負えるというか、運搬も細工もしやすかったことでしょう

最後に、回廊から眺めた外界です
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by ouchiyama-archi | 2006-10-24 09:03 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 5

階段を登り、最上段の広場・西のテラスと呼ばれている所に出ます
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前に干潟の写真を載せましたが、ここから撮ったものです

さあ、修道院の中へ入りましょう
付属の聖堂です
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天井を眺めて見ると・・・
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岩山の上に築かれた修道院ですから、何度も突然崩れたりしていました
出来るだけ荷重をかけない様に、天井が木で出来ているのがわかるでしょうか

側廊の方を眺めてみます
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中世ロマネスクの頃のものでしょう、素朴な石積みの様子が見て取れます

そして内陣からは、ゴシック様式へと変化していっています
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それにしても、ピントの甘い写真ばかりで、我ながらナサケナイ・・・
by ouchiyama-archi | 2006-10-23 18:19 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 4

モンサンミシェルの俗界を抜けて、いざ、聖なる領域へ入って行きましょう

さあ、天上世界へ・・・・これから長い階段が続きます
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振り返ると、俗界の建物・屋根越しに見える干潟
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見上げる城壁・・ではなかった、修道院の外壁
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ここをくぐって、最後の長い階段です
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また振り返って、俗界をのぞいて見ると・・・
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さらに上って行きます
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階段を囲む高い壁・・・やっぱり城砦のよう・・・
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by ouchiyama-archi | 2006-10-22 11:05 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 3

ボンジュ~ル・・さあ、モン・サン・ミシェルの中をご案内致します

取付き道に開いた入口、城門です(何しろ城砦だったんですから・・・)
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ここが唯一の入口だったようで、守りはバッチリ
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そして、修道院までの大通り 「グラン・リュ」
・・・・といっても、曲がりくねった細い坂道・・・参道です
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現在は、土産物屋・レストラン・ホテルがぎっしりと建ち並んでいます

金毘羅さまへお参りしたことはないけど、坂道にびっしりお土産屋さん・・似た風景?
いえいえ、不謹慎な、ここはフランス、モン・サン・ミシェル

岩の上にそそり立つ修道院、その麓を埋める俗世界
巡礼の最盛期は12~13世紀だったとか
巡礼者のための宿坊や救護院、多分その頃だってお土産物屋さん・・・などが建ち並んでいたことでしょう

3段構成で出来ている島

最下段:労働する者の階層
中段:統治する者、君臨する者、戦闘する者、王や騎士の階層
最上段:神に祈る者、神に仕える者の階層

中世世界の3階層に対応しているそうです(案内書による)

岩山で出来た島に作られた道&建物ですから、至る所に脇道階段が・・・
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by ouchiyama-archi | 2006-10-21 14:12 | 北フランスの旅06.10

モン・サン・ミシェル 2

2006年10月7日から17日まで、北フランスの旅をしてきました

正式には(?)、「JSCA・北西仏ノルマンジー・パリ建築視察」の旅です
仲間は14日まで、私達夫婦は+パリに3延泊して17日に帰ってきました

気分はまだ、トレヴィア~ン(!)なマダムのままなのですが
現実は、睡魔が襲ってきたり、足が引きつってきたり・・・歳は隠せません

さて、整理もしないまま始めた、北フランスの旅報告
またまた、垂れ流し状態をお許しください・・・・

今日は、現在のモン・サン・ミシェルができるまでを模型で辿ります
最初は小さな岩山でした
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現在の姿です、取付き道もできています
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現在の姿を別方向から眺めてみると(上部の平らな部分が西テラスと呼ばれる所)
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説明書によると
708年:大天使ミカエルが司教の夢に現れる
966年:ベネディクト会の修道院が築かれる
14世紀:英仏100年戦争突入により、修道院は閉鎖、城砦として使用される
     広大な干潟により、天然要塞として機能し、一度も陥落することはなかった
16世紀:修道院として復活
18世紀:フランス革命後は、監獄に転用、「海のバスティーユ」として恐れられる
1863年:ナポレオン3世の勅命により閉鎖

1966年:修道士が戻る

長い長い数奇な歴史の変転を乗り越えてきた、モン・サン・ミシェルなのです

今では、大観光施設として、多くの観光客を集めています
石の建造物のタイムスパンの長さ・・・・

追伸:住宅展最終日10月22日(日曜)午後1時半から、私、会場におります
    もしお時間ありましたら、どうぞのぞいてみてください
    (詳細は10月6日のブログをご覧下さい)
by ouchiyama-archi | 2006-10-20 16:34 | 北フランスの旅06.10



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