大内山雑記帳 

<   2006年 01月 ( 19 )   > この月の画像一覧

ニーム <ネモージュス1集合住宅>3

設計:ジャン・ヌーベル

建物の細部を見てみます。
e0040345_13474184.jpg

半階分掘り下げられた、駐車場を見る。姉歯もビックリするような柱の細さ。
基本的に地震は無いので、構造は自重と風圧に耐えればそれでいいのだとか。
e0040345_13475681.jpg

駐車場の奥の方に、小さく見える開口部が車の出入口、遠いなア~。
柱の上部に赤い線が2本。注意の意味なら、柱の下方につけるはずだが・・。
地上から赤い線が見えることを意図しているのか。
e0040345_13481060.jpg

北側廊下、広さを実感してもらえるだろうか・・。(階高が通常より高いせいもあるけど)
手摺が外側に傾斜しているので、更に開放感が味わえる。
手摺側の赤白の斜線は、建物の仮設的意匠を更に際立たせる。
一住戸が2層になっているのが見て取れるだろうか。(暗いけど上部に横長連窓有り)
無粋な面格子など無し。
照明器具も2戸の入口に対して1個のブラケット(壁付灯具)があるだけ。
住戸のバルコニー側も同じ出幅があるのだから、各戸、外部空間としては、かなり使い勝手がありそうで、実際、色々なものが溢れ出ていた。
by ouchiyama-archi | 2006-01-28 14:13 | その他建築家作品

ニーム <ネモージュス1集合住宅>2

設計:ジャン・ヌーベル

e0040345_935519.jpg
e0040345_9366100.jpg

張り出した廊下・バルコニーの軒天や屋外階段の支柱が赤く塗られている。
外壁の上の方(庇との接点あたり)に、赤・白で塗り分けられたラインがあるけど意味不明。

共用ホールをなくし、北側屋外階段が各住戸への唯一のアクセス手段、EV無し。
住戸は、フラット、メゾネット(ひとつの住戸が2層にわたるタイプ)、3層メゾネットの3タイプからなり、17タイプ、全114戸。
駐車場部分を除くと、3階建てに見えるけど、メゾネットになっているので、階高は普通の集合住宅よりだいぶ高め(住宅内の上階は天井高を押えたロフト的扱いの様子)
3階へ上がるには、普通の集合住宅の5階にあがるような高さになるはず・・・。

屋外階段は、エキスパンドメタル製、工場等の非常階段のようなつくり。
バルコニーに面した大きな開口部は、ガレージ用の両開きドアを転用。
(日本なら、水密性・気密性で大問題になるでしょうが、全開できるのは気持ちよさそう)
by ouchiyama-archi | 2006-01-27 10:06 | その他建築家作品

ニーム <ネモージュス1集合住宅>

設計:ジャン・ヌーベル

南仏ニームは地中海性気候の温暖な地域、「フランスの中のローマ」と言われる。
古代ローマ時代の遺跡が、町のいたるところに残り、人口は14万人弱。

そんなフランス田舎町に突如として現われた、軍艦・・ではなく、異形の集合住宅2棟。
e0040345_9405546.jpg

e0040345_9413442.jpg

1階足元はピロティでGLから掘り下げ、駐車場になっている。
外観を特徴付ける大きな張り出しバルコニー・廊下は、出幅3m。
外側へ傾斜した手摺は、パンチングメタル製。
各住居側バルコニーに置かれたものが透けて見えるが、気にはならない。
建物は、基本的にローコスト指向で、工業製品を多用している。
そのため、余計に軍艦かハイテク機械のような印象を受けるのかもしれない。
e0040345_9415814.jpg

上は妻面の拡大。奥に見える建物は、周囲にあるごく普通の集合住宅。

案内してくれた、フランス在住42年という日本人ガイドさんが
ジャン・ヌーベルの悪口(?)を言っていたが、周囲の環境に全く馴染んでいない
この建物の様子を見ると、それも仕方ないか・・・という気もする。
by ouchiyama-archi | 2006-01-26 10:06 | その他建築家作品

ポン・デュ・ガール2 <古代ローマ水道橋>

e0040345_934216.jpg

見れば見るほど、その美しさ・力強さに、惹きつけられます。
う~~ん、2000年も前の仕事です。い~仕事、してますね~!
石の大きさも揃ってますものネ。
どんな道具類を使っていたのでしょう、重機があった訳ではなし・・。
e0040345_934172.jpg

橋の手前にある、現代美術(?)と一緒に・・。
多分、夜になると、この橋はライトアップされ、手前のチューブも妖しく光ることでしょう。
by ouchiyama-archi | 2006-01-25 09:46 | プロヴァンスの旅05.11

ポン・デュ・ガール <古代ローマ水道橋>

この水道橋は期待以上の大収穫でした。

古代ローマ時代の水道橋は色々な所に残っていて、今まで写真もたくさん見てきました。
でも、やはり、写真で見るのと、実物を見るのとでは、大違い。
e0040345_10104227.jpg

e0040345_1011863.jpg

ニームをローマ都市化するためには、きれいな水を確保する・・という確固たる意志。
ニームのそばにも、川はあるのです。でも、50km先の湧き水が欲しかったのです。
紀元30年~50年頃の話、今から、2000年程前の話なのです。

ニームから50kmも離れた所の湧き水を運ぼうという企画は、誰が立案したのでしょう。
しかも、その高低差は17m、1km進んで34cmの水勾配というではありませんか。
これはどんな勾配か、想像しやすい単位に直すと、100m(100m走したことありますよね?)につき、3.4cmの高低差ということです。ほとんど水平の世界ですね。
でも、水は低い方へ流れます。

さて、その水道橋。水面から高さ49m、最上層部の長さ275m、3層アーチ構成です。
距離にして50kmも水を運ぶのですが、そのほとんどは、地中を走ります。
ところが、こんな風に、山から山へ、川を渡る所に作られているのが、この水道橋です。
3層アーチがはっきり見える写真が撮れなかったのが残念です。
塩野七生さんは「ローマ人の物語」で、土木工事はローマ人自身が行った・・と書いてますが、イヤイヤ、現地人をたくさん人夫として使ったに違いない。

ル・トロネに感動した私ですが、それより1100年前の、この大土木工事にはもっとびっくりしました。
石積みの美しさ、石一つ一つの大きさ、アーチの雄大な美しさ、水のためにそこまでするか・・という感動・・・。
e0040345_10183292.jpg

周辺環境。川面に映る、水道橋の影を見てください。
by ouchiyama-archi | 2006-01-24 10:11 | プロヴァンスの旅05.11

アヴィニョン・6 <橋の上>

私の記念写真、例の影で登場。
e0040345_17565569.jpg

橋は先端まで行けます。
私達25名、橋の先端で輪になって、例の歌を「フランス語」で歌い、踊ってきました。
(ただし最後の一節のフランス語は、・・・・あやしい・・・・ので、適当・・・)
アヴィニョンの城砦の中では、機能的に納まりきらず、この橋を渡って対岸に
教皇の取り巻きの貴族・商人・僧侶・・等々の屋敷・宮殿・教会などが造られたとか。
e0040345_1844048.jpg

注目して欲しい所:川岸・・堤防とか無く、水面と地面との近さ。
水鳥は芝生で遊び、そのまま、川へ飛び込んだり・・・・。
川岸は遊歩道になっているのだけれど、親水性というか、水面の近さは感嘆に値する。
ヨーロッパの川は、勾配がゆるいので、流れもゆっくり。
それにしても、この川岸の美しさ・・・。武庫川を思い出しても仕様がないけど・・・。
e0040345_18302847.jpg

橋と教皇庁宮殿と水量豊かなローヌ川。一番手前はゴミではなく、水鳥。
by ouchiyama-archi | 2006-01-23 18:05 | プロヴァンスの旅05.11

アヴィニョン・5 <サン・ベネゼ橋>

「♪~アヴィニョンの橋で、お~どろよ、踊ろよ~♪~」

昔むかし、歌った覚えがあります。その橋が、サン・ベネゼ橋。
水量豊かなローヌ川に架かる、アーチの美しい橋・・・の残骸・・。
12世紀に建造されたこの橋は、戦争や川の氾濫で何度も破壊され、
その都度、再建されてきたのだけれど、17世紀以降、修復は断念されたとか。
あの歌のおかげで、橋の役目は果たしてないのに、一番有名な橋の一つかも・・。
対岸から、橋を眺める。
e0040345_14533276.jpg

e0040345_14534598.jpg

実は、橋の美しさ云々よりも、こんなに近くで水鳥を撮ることができた方に感激。
遠くに見えるのが、途中で途切れた「サン・ベネゼ橋」
どんなに水鳥を撮るのに焦っていたとしても、水平線は水平に切り取らなくては・・・反省
by ouchiyama-archi | 2006-01-21 14:57 | プロヴァンスの旅05.11

アヴィニョン・4 <細部>

細かな所にも目が行きました。
中庭通路で見つけた、変な(?)彫像、誰なんだろう・・・?(・・ここは教皇庁)
自分のひげを両手で掴んで、地に這いつくばっています。
e0040345_1013128.jpg

教皇庁の一番上にも、上りました。屋根が目の前に迫ります。
e0040345_10143182.jpg

by ouchiyama-archi | 2006-01-20 10:15 | プロヴァンスの旅05.11

アヴィニョン・3 <教皇庁>

要塞・・ではなく、教皇庁の中へ入ります。中庭からの眺め。
e0040345_10471670.jpg

かなりランダムにあけられた窓。
設計する側には、どこかを揃えようという意識は無かったのか?
右端の窓は、後で増設されたものだとか、ガラスは嵌っていません。
一つだけ意匠デザインが違います。
e0040345_10493942.jpg

by ouchiyama-archi | 2006-01-19 10:44 | プロヴァンスの旅05.11

アヴィニョン・2 <教皇庁>

中世の一時期、教皇庁がアヴィニョンに移ってきました。

1309年~1377年・・・アヴィニョン教皇庁時代
ローマ教皇(法王)とフランス王との勢力争いが絶えず、
フランス人大司教が教皇になったのを機に、教皇庁がアヴィニョンに移る。
教皇庁宮殿・教会・修道院等々、大建築が次々と建造されたそうです。
しかし、その姿は、教会建築というより、要塞と表現した方がピッタリ。
e0040345_956873.jpg

要塞の足元はこんな感じ。
e0040345_9533867.jpg

茶色の玉石で敷き詰められた道。全部同じ色調。よく集めたな~と、変なところに感心。
この舗道が上り坂だったら、もっと舗石の感じがわかってもらえたかな・・・。
by ouchiyama-archi | 2006-01-18 10:00 | プロヴァンスの旅05.11



建築のこと、住まいのこと、大好きな猫・雑貨・旅行のことなど、なんでも思いついたまま綴っていきます。
プロフィール&リンク
女性建築設計者10人が集まって、ホームページを作っています。私も参加しています。どうぞ下記クリック!
http://www.geocities.jp/sumaitukurou/index.htm
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧